眼瞼下垂症
どんな病気?
上まぶたが正常の位置より下がり、上まぶたが十分に上がらない状態です。
両側に起こることが多いですが、片側のこともあります。
軽度であれば日常生活に支障はあまりありませんが、下がり具合が強い場合はかぶさりにより視野が狭くなります。
またまぶたが上がりにくいために、おでこにシワがよるようになったり、頭痛、肩こりなどの症状が起こります。
原因
- 皮膚性:眼瞼挙筋腱膜にはほぼ問題なく、加齢によって皮膚が弛緩しかぶさります
- 腱膜性:加齢、眼科手術の既往、ハードコンタクトレンズ長期使用、アトピーなどで頻繁にまぶたをこすることなどによって、上まぶたをあげる働きをする挙筋腱膜が薄くなることによります。
- 先天性:生まれつき上まぶたを上げる筋肉の機能が不十分な場合です。
- その他(神経原性、腫瘍性、外傷性など)
※ 当クリニックでは視野検査などの眼科検査や診察を合わせて受けることも可能です。
治療方法
手術治療になります。
- 皮膚切除:上まぶたの皮膚が弛緩している場合は皮膚を調整することで改善します。眉毛の下もしくは眼瞼を皮膚切除し、縫合します。
- 挙筋腱膜前転術:挙筋腱膜が瞼板から外れている場合、機能が働きにくくなります。眼瞼を皮膚切開し、腱膜を瞼板に固定します。
- 筋膜移植術:挙筋機能がない場合の手術方法です。おでこの筋肉(前頭筋)を用いて上まぶたが上がるようにする手術です。太ももの筋膜などを一部採取し、上まぶたに移植します。眼瞼と眉毛上の皮膚を切開です。
日帰り局所麻酔手術です。
手術時間は術式によりますが、約60分くらいです。
当日はお傷が濡れないようにシャワー可、翌日以降は全身シャワー可。
1週間後に抜糸になります。