腋臭症・多汗症
どんな病気?
腋臭症は腋窩が独特の匂いを放つ状態、多汗症はエクリン汗腺の機能亢進により汗が多量に出る状態です。
アポクリン汗腺は腋窩、肛門、乳輪などに限局し毛包内に開口していますが、腋臭症ではアポクリン汗腺が肥大し数も増加しています。
エクリン汗腺は体表面の大部分に存在し、汗のことです。
腋臭症と多汗症が合併していることもあります。
原因
遺伝性があると言われています。
アポクリン腺の発達には遺伝的要因、性ホルモンなどが関与し、脇の毛の量、ストレスなどもにおいの発生に関係しています。
治療
発汗を抑え、清潔に保つことが大切です。
保存的な治療として、制汗剤の外用や漢方薬の内服があります。
症状の改善が得られにくい場合は手術治療を行います。
手術:一般的な反転剪除法を当院でも行っております。
腋窩の皮膚を切開し、皮膚の裏側から汗腺を除去します。
日帰り局所麻酔手術となります。
術後1〜2週間程、腕の安静が数日必要です。
多汗症の場合はボトックス注射が保険適応治療です。
1回の注射で効果は3〜6ヶ月程持続します。
当院でも治療可能です。